世界を混乱と不安に陥れたコロナ禍は、詐欺師など悪意ある人たちにとっては消費者を巧みにだます絶好の機会でした。彼らの様々な手口の中でも、マスコミや警察が頻繁に注意喚起をしているのが「成りすまし詐欺」で、急増したのが偽警告を利用する「サポート詐欺」です。本記事では、サポート詐欺と偽警告の消し方について紹介します。
サポート詐欺 とは?
ウイルスやシステム異常などの警告を表示させ、サービスやアプリの販売をサポートする詐欺が横行しています。コンピューターやスマホに強い方なら、誰でも簡単に見つけることができますが、経験の浅い初心者やデジタルテクノロジーに不慣れな高齢者は、有名な会社のロゴを見ただけで信じてしまい、偽警告のサポートサービスに電話をかけてしまいます。さらには、不要なサービスの契約をしてしまったり、不正なアプリをインストールしてしまったりと詐欺行為の被害に遭ってしまいます。こういった詐欺が「サポート詐欺」または「テクニカルサポート詐欺」と呼ばれています。
サポート詐欺、偽警告の消し方
サポート詐欺の仕組みは、広告配信の仕組みを利用した単純なもので、コンピューターに表示された警告を無視するだけでOKです。したがって、セキュリティー警告が表示されたら、まず冷静に今から紹介する解決方法を行いましょう!
1.ブラウザを閉じる
ほとんどの警告はChromeやEdgeなどのブラウザーを閉じるだけで消えます!しかし、たまに全画面表示になっているものもあり、ブラウザーが閉じられないときがあります。そういう時は、[Ctrl]+[Shift]+[Esc]のキーを一緒に押し、タスクタスクマネージャーでブラウザーを終了してください。
2.再起動
再起動は、コンピューターなどの不具合を修正するための基本的な操作で、ここでも使える解決方法です。
3.ブラウザーのキャッシュを削除
表示されたサポート詐欺のデータキャッシュが、ブラウザー内に残っているかもしれませんので、偽警告が表示されたブラウザーのキャッシュを削除してください。
電話をしてしまったら?
サポート詐欺のメッセージは、いつもユーザーを慌てさせて、すぐ次の動作に引き込もうとします。あわてて偽警告にあった電話番号にかけてしまったら、できるだけ早く切るようにしましょう。それから、もう詐欺師には自分の電話番号が知られているので、しつこく電話されても無視しましょう!
最後に
偽警告は、何も異常はないのに、巧みなことば使いで危険をあおり、サービスやセキュリティ対策ソフトを売りつけようとしてきます。今のところ、詐欺のサポート担当者は少しおかしな日本語を話す外国人がやとわれているみたいです。紹介したポイントがいくつかマッチしたら、絶対に契約を結ばないようにしましょう!