近頃話題になることも多い、発達障害。多くの有名人が発達障害であることを公表しており、今では珍しい事例ではなくなってきています。現代に発達障害の人たちが多くなったわけではなく、今も昔も変わらずそのような特性を持つ人は存在していました。ただ、発達障害に対する周囲の理解が不足していたことや、社会全体で発達障害を抱える人たちに対するケアが十分でなかったことで、生きづらい思いをしてきた人も多いことでしょう。今日この記事でお話するのは、発達障害と極めて似た特性を持つ、ギフテッドについて。あの有名人も、ギフテッドであることを告白していましたよ。その特徴とはどういったものなのでしょうか。
ギフテッドって何？
ギフテッドの子どもたちは、幼い頃から特定の分野で高い能力を持ち、周囲の大人を驚かせるような言動があることで発覚することが多いそう。とても幼児には解けないような数式を理解していた、難解なパズルをいとも簡単に完成させてしまったり…ギフテッドの子どもたちには、先天的に顕著に高い能力を持っている反面、苦手なことが多いケースも多々あるようです。
社会性や情緒面で遅れがある場合も
ギフテッドは、「天才」と称される能力を持っている反面、それ以外の部分で発達に遅れがある子も多いのです。同世代の集団に馴染めなかったり、コミュニケーションが苦手だったりと、発達障害と似通った特徴を見せることもあります。
発達障害と酷似している
発達障害とギフテッドはとてもよく似ていて、区別がつかないことの方が多いそう。発達障害は脳機能の障害、ギフテッドはIQが顕著に高いという特徴が挙げられますが、発達障害でもIQの高い人はいますし、社会性や情緒面で遅れがみられるというパターンも似ているため、どちらにしても関わり方や教育方法には気を付ける点が多いそうですよ。
有名人にもいる！ギフテッド
ビル・ゲイツ
マイクロソフトの創立者であるビル・ゲイツは、IQ160と秀でた頭脳の持ち主。幼少期から読書が好きだったそうで、幼いながらも国際問題やビジネス著書などあらゆるジャンルの本に慣れ親しみ、13歳でコンピューター学に興味を持ったそうです。ハーバード大学在学中19歳のとき、友人とともにマイクロソフト社を設立。名門大学だったにもかかわらず、起業のためにあっさり退学してしまったところも、ギフテッドらしいですよね。
岩崎宏美
タレント・俳優として活躍した岩崎宏美さんは、IQが154あるといわれています。芝居では、台本を一度読むだけで一語一句暗記できてしまうという、特殊な能力を持っていたそうですよ。そのおかげか、子役時代から芸能活動が忙しかったにもかかわらず、学業も優秀だったのだとか。
中田英寿
元プロサッカー選手の中田英寿さんは、小学生の頃から類まれなる集中力を発揮していたそうです。晴れの日も雨の日も、常にグラウンドでサッカーボールを蹴っていたというエピソードは有名ですよね。興味のあることに対し真っすぐに、高い集中力を活かして取り組んだことが、伝説のサッカー選手に育て上げたといっても過言ではないかもしれません。
まとめ
イェール大学の助教授であり、研究者の成田祐輔 経歴からも分かるように、ギフテッド 有名人にもたくさんいることが分かりました。成田さんは幼少期、多動性があり、発達障害のような特性を持っていたと語っていることから、ギフテッドの特性が発達障害と重なって顕著化していたのだろうと想像できますね。ギフテッド 有名人は、芸能界だけでなくあらゆる分野で高い能力を発揮し、社会貢献している人も多く、その天才的な頭脳と風変わりな人格で、何かと注目を浴びることも多いようです。発達障害と同様、ギフテッドに対する教育方法や関わり方なども、ますます広まっていくと良いですよね。